- 「セミナーを開催したいが具体的な手順がよくわからない」
- 「セミナーを成功させるコツを知りたい」
集客のためにセミナーの開催を検討しているものの、十分な知識と経験がなく、なにから手をつけてよいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、セミナーでの集客を検討されている弁護士の方に向け、セミナーの開催手順や成功させるためのコツなどをわかりやすく解説します。
おすすめのセミナー募集サイトなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【弁護士・法律事務所向け】セミナー・ウェビナーの基礎知識
セミナーとは特定のテーマを設定し、そのテーマに関心のある人を集めて開催するイベントのことです。
オンラインで実施するセミナーのことを、「ウェビナー」と呼ぶ場合もあります。
セミナーの特徴は、設定されたテーマについて高い関心をもつ人が自主的に集まる点です。
そのうえで、1度にたくさんの参加者に向け発信することから、対面形式の法律相談会より効率的に集客ができます。
法律事務所がセミナーを開催する手順とスケジュールの目安
次に、法律事務所がセミナーを開催する手順とスケジュールの目安を紹介します。
1.法律セミナーを企画する|~3ヵ月前
まずは、開催予定日の3ヵ月前までを目安に、セミナーの企画を立てましょう。
具体的には、以下のような点を検討していく必要があります。
- 目的
- ターゲット
- 開催日時
- 開催形式
- 取り扱うテーマ
- タイトル
- 登壇者
セミナー企画で重要なことは、まず目的を設定することです。
目的を達成するために何が必要なのかを逆算しながら、企画に落とし込んでいきましょう。
たとえば、セミナーの目的が新規顧客の開拓にあるのか、既存顧客との長期的な関係性づくりにあるのかでは、やるべきことが大きく変わってきます。
あらゆる手順のなかでも企画立案の重要度は高いので、慎重に時間をかけて作業を進めてください。
セミナーの開催経験がない場合は、外部の有識者にも積極的に相談してみましょう。
2.法律セミナーの準備を進める|3ヵ月前~前日
企画が出来上がったら、セミナーの開催に向けて準備を進めていきましょう。
セミナーの開催形式や内容によっても異なりますが、たとえば、以下のような作業が考えられます。
- 会場の予約
- 機材の手配
- スタッフの確保
- 登壇者への出演交渉
- タイムスケジュールの検討
- 台本・資料の作成
- 開催告知
- 問い合わせへの対応
準備が整った段階で、リハーサルをおこなうことも大切です。
本番と同じ環境、内容で実施し、時間通り進んでいるか、スタッフはスムーズに動けているかなどを入念に確認してください。
会場を借りる際は会場担当者にも同席してもらいながら、設備トラブルが発生した場合の対処方法や、セミナーを急遽延長する場合の対応などを打ち合わせしておきましょう。
3.法律セミナーを開催する|当日
開催日当日の運営は、事前に作成したタイムスケジュールに沿って進めていきましょう。
セミナー当日は、セミナーの内容や規模などによっても異なりますが以下のような作業が必要になります。
- 打合せ・リハーサル
- 各種機器・設備の準備チェック
- 資料の準備・配布
- 受付
- 誘導
- セミナーの進行
- アンケート配布と回収など
当日はセミナー参加者の出席状況や講演の様子を確認しつつ、登壇者・参加者双方が満足できるよう気を配る必要があります。
スケジュールが遅れた場合は、責任者などと相談しながら、遅れを取り戻す工夫をしましょう。場合によっては、レジュメの項目をカットすることも検討します。
またセミナーの規模が大きいほど、打合せやリハーサルは入念におこなわなくてはなりません。会場を用意している場合は、会場入りしたあとに、リハーサルをおこなうことが重要です。
4.アフターフォローをおこなう|開催後
セミナー開催後は、参加者のアフターフォローをおこなうことも大切です。
セミナーに参加したことで法律問題に関する興味・関心が高まっているため、積極的にアプローチすれば依頼を獲得できる可能性があります。
たとえば、お礼のメールを送付したり、アンケートに記載された疑問にSNSやホームページで回答したりといった対応が考えられるでしょう。
また、欠席者のアフターフォローも忘れてはいけません。
次回の参加を促すようなメールを送付しておけば、見込み客としてつなぎとめられる可能性があります。
企画が9割!法律事務所のセミナーを成功させる7つのノウハウ
法律事務所のセミナーが成功するかどうかは、企画の完成度によって決まるといっても過言ではありません。
ここからは、セミナーを成功させるために役立つ企画のノウハウを詳しく解説します。
1.テーマ選定|トレンドを意識する
テーマ選定では、トレンドを意識することが重要です。
頻繁にメディアで取り上げられているようなテーマを扱うセミナーには、自然と多くの注目が集まります。
たとえば、日常生活に大きな影響を及ぼす法律が改正される場合などは、セミナーのテーマとして積極的に取り入れてみるとよいでしょう。
なお、必ずしもメインテーマとしてトレンドを扱う必要はありません。
補足的に触れるだけでも、「最新の情報を学ぶことができた」という満足感を参加者に与えられるはずです。
2.ターゲット設定|参加者の悩みに注目をする
ターゲット設定をおこなう際は、相談者の悩みに注目しましょう。
ターゲット設定を曖昧にしていると、誰に向けて開催されるセミナーなのか不明確になり、告知を見た人の参加意欲を掻き立てることが難しくなります。
そのため、想定している参加者の悩みを明確にし、ターゲットを絞り込むことが重要です。
また、悩みの解決に向けてターゲットがどの程度積極的に行動しているのかも、具体的にイメージしておくとよいでしょう。
悩みの解決にそれほど焦っていない人なのか、現に弁護士への依頼を検討している人なのかなど、どの段階の人を想定するかによっても、セミナーで取り扱うべき内容は異なってきます。
3.タイトルと告知文|興味を湧かせる言葉を使う
セミナーのタイトルと告知文には、見た人の興味を湧かせる言葉を用いるようにしましょう。
タイトルや告知文はまず最初に目に留まる部分であり、セミナーの第一印象を決定づけるものです。
第一印象で興味を湧かせることができれば、セミナーについて詳しく調べたり、実際に参加してみたりといった行動にもつながります。
ただし、不安をあおったり、過度な期待を抱かせたりする文言を使用することはおすすめしません。
弁護士としての信頼を失い、集客に悪影響が出る可能性もあるので注意しておきましょう。
4.日程・時間帯|ターゲットに合わせて開催する
セミナーの開催日程・時間帯は、ターゲットに合わせて設定することを心掛けましょう。
参加しやすい日程・時間帯を選定しなければ、どれだけ魅力的なセミナーでも人は集まりません。
たとえば、ターゲットが主婦(夫)層なら平日の日中、シニア層なら平日の午前中などがおすすめです。
会社員向けのセミナーを開催する場合は、仕事が多忙になりがちな月曜日や金曜日は避けたほうがよいでしょう。
幅広い層をターゲットとしたセミナーであれば、比較的都合をつけやすい土曜日の開催が無難といえます。
5.講師|必要に応じて外部講師を招くとよい
セミナーの講師を決める際は、必要に応じて外部講師を招くことも選択肢にいれてみてください。
基本的には弁護士自身が講師を務めればよいのですが、適任者がいないケースもあるでしょう。
その場合、ターゲットとする年代・性別や取り上げるテーマにあった講師を招くことで、満足度の高いセミナーを開催できます。
メディアで露出しているような著名人を講師として招くことができれば、大きな集客効果も期待できるでしょう。
講師を選ぶ際には書籍や論文、SNS、過去の講演実績などをチェックしておくことをおすすめします。
選定を急ぐ場合や、条件に合う人物が見つからない場合は、講師紹介の専門会社に相談してみるのもひとつの方法です。
6.開催方法|オンラインのほうが開催しやすい
セミナーは、オンラインで開催することも積極的に検討してみましょう。
会場を借りて開催する場合、地域やキャパシティによっては高額な費用負担が生じるうえ、希望する日時に予約がとれないリスクもあります。
一方、オンライン開催であれば、会場を手配する労力やコストがほとんどかかりません。
通信環境さえ整っていれば、事務所内で開催することも可能です。
ただし、オンライン開催では、参加者が一定の機器操作をおこなう必要があるほか、講師と参加者のコミュニケーションが取りにくいといったデメリットもあります。
そのため、オンラインで開催するかどうかは、ターゲットやセミナーの内容を考慮しながら適切に判断することが重要です。
7.料金設定|無料のほうが集客はしやすくなる
料金設定は慎重におこなう必要がありますが、集客を重視する場合は無料開催がおすすめです。
無料セミナーであればお試し感覚で気軽に参加できるため、集客しやすくなります。無料であれば、参加者がほかの参加者を誘いやすいでしょう。
法律セミナーの集客方法3選|それぞれの活用テクニックも!
どれだけ質の高いセミナーを企画しても、参加者が集まらなければ成果にはつながりません。
そのため、セミナーの内容と同じくらい、集客方法についても戦略的に考える必要があります。
法律セミナーの主な集客方法は、ホームページ・SNS/メルマガ・セミナー募集サイトの3種類です。
ここでは、それぞれのメリットや具体的な活用テクニックについて詳しく見ていきましょう。
1.ホームページ|上位表示させるためのSEO対策をおこなう
法律セミナーの集客をおこなう際は、自事務所のホームページを有効に活用しましょう。
ホームページを使った集客は、すでに事務所に興味をもってくれている人にアプローチできるため、参加意欲の高い申込みにつながりやすいのが特徴です。また、継続的に情報発信することで、中長期的な集客基盤としても機能します。
ホームページ集客で取り組むべき施策
具体的には、以下のような施策に取り組むとよいでしょう。
- セミナー専用ページを作成する:開催日時・テーマ・登壇者・申込み方法などを詳しく記載する
- トップページに目立つバナーを設置する:訪問者がすぐにセミナー情報にアクセスできるようにする
- 過去の開催実績を掲載する:写真や参加者の感想を載せることで、初めての方でも安心して申し込める
- お問い合わせフォームを最適化する:入力項目を必要最小限にし、離脱を防ぐ
SEO対策で検索流入を増やす
ただし、そもそもの閲覧者数が少ないホームページだと大きな宣伝効果は期待できません。そのため、検索結果に上位表示させるためのSEO対策が重要になります。
SEO対策では、以下のような取り組みが効果的です。
- セミナーテーマに関連するコラム記事を継続的に発信する
- 「地域名+弁護士+分野名」などのキーワードを意識したページ作成をおこなう
- ページの表示速度やモバイル対応など、技術的な改善にも取り組む
自力での対応が難しい場合は専門サービスの活用も検討
ここまで紹介したように、ホームページを集客につなげるためには、コンテンツ設計・SEO対策・導線設計など多岐にわたる施策が必要です。
本業が多忙な弁護士にとって、これらすべてに自力で取り組むのは現実的ではないケースも多いでしょう。さらに、弁護士のホームページは「業務広告」として広告規制の対象となるため、訴求表現にも細心の注意が求められます。
そうした場合は、弁護士業界に特化したホームページ制作サービスの利用を検討してみるのもひとつの方法です。業界の事情に精通した制作会社であれば、広告規制を踏まえたうえで集客効果の高いサイト設計が可能になります。
また、すでに自事務所のホームページがある場合でも、セミナーごとに専用のランディングページ(LP)を作成するとさらに効果的です。
LPは「申込み」という1つのゴールに絞って構成されているため、余計な情報で迷わせることなく参加者の背中を押しやすくなります。
セミナー集客を本格的に強化したい方は、LPの新規制作もあわせて検討してみるとよいでしょう。
2.SNS・メルマガ|普段から法律トラブルの情報発信をする
SNS・メルマガを使って、法律セミナーの告知をおこなうのもひとつの方法です。
SNS・メルマガでセミナーの概要を示し、詳細ページへ誘導すれば、申込みにつながる可能性があります。特にSNSは拡散性が高いため、フォロワー以外のユーザーにも情報が届きやすい点が魅力です。
SNSごとの特徴と使い分け
SNSは種類によって利用者層や特性が異なるため、ターゲットに合わせて使い分けることが重要です。
- X(旧Twitter):拡散性が高く、速報性のある情報発信に向いている。法改正やトレンド性の高いテーマと相性がよい
- Instagram:視覚的な訴求に強く、女性ユーザーが多い。離婚・相続など、個人向けセミナーに適している
- YouTube:長尺の動画で専門性を伝えやすい。過去のセミナー動画を公開すれば、次回の申込みにもつながりやすい
- Facebook:実名制で信頼感が高く、経営者・ビジネスパーソン層にリーチしやすい
- LINE公式アカウント:既存顧客との関係性を深めるのに最適。開封率が高く、セミナー告知の反応を得やすい
宣伝ばかりにならない情報発信を心がける
ただし、宣伝ばかりのSNSやメルマガは警戒心を抱かれやすいので、思うような集客効果は得られません。
そのため、普段から法律トラブルに関する有益な情報を発信し、ユーザーとの間に信頼関係を築いておくことが大切です。
目安として、情報発信と宣伝の比率は「8対2」程度にしておくとよいでしょう。日頃から役立つ情報を届けていれば、セミナーの告知をした際にも自然と関心を持ってもらえます。
また、投稿の際は以下のような工夫を取り入れると、さらに効果的です。
- 具体的な事例やケーススタディを交える
- 画像や図解を活用して視覚的に伝わりやすくする
- 読者の質問や悩みに応える形式で発信する
- 投稿の最後にセミナー情報へのリンクを自然に挿入する
3.セミナー募集サイト|複数のサイトを上手に使うようにする
セミナー募集サイトを利用する方法も選択肢に入れておきましょう。
セミナー募集サイトには、セミナーやイベントに高い関心をもった人が集まるため、申込みしてもらえる可能性が比較的高いと考えられます。また、サイト自体がSEOに強い場合が多く、検索流入による新規集客も期待できます。
セミナー募集サイトを利用するメリット
セミナー募集サイトを利用する主なメリットは以下のとおりです。
- 自事務所のホームページだけでは届かない層にアプローチできる
- 申込フォームや決済機能が用意されており、運営の手間が省ける
- サイト内のレコメンド機能により、関連セミナーとして紹介される可能性がある
- 無料または低コストで利用できるサービスが多い
複数サイトを組み合わせるのがおすすめ
ただし、ひとつのサイトにセミナー情報を掲載したからといって、一度に大量の申込みがくることはほとんどありません。
複数のサイトを利用しながら幅広く宣伝し、少しずつ申込みを増やしていくことが重要です。
掲載時は、以下のポイントを意識するとより効果的です。
- タイトルにキーワードを盛り込む:「離婚」「相続」など、ターゲットが検索しそうな言葉を含める
- 冒頭文で参加するメリットを明確に伝える:「誰が・何を学べるのか」を一目でわかるようにする
- 画像やサムネイルを工夫する:一覧画面で目を引くデザインを心がける
- 開催実績や講師プロフィールを充実させる:信頼感を高めることで申込み率が向上する
次章では、法律セミナーの集客に役立つおすすめの募集サイトを具体的に紹介します。
法律セミナーの集客に役立つおすすめセミナー募集サイト3選
法律セミナーの集客に役立つおすすめの募集サイトは以下の3つです。
- こくちーずプロ
- セミナーBiz
- セミナーズ
それぞれに異なる特徴があるので、用途に応じて適切に使い分けましょう。
1.こくちーずプロ
こくちーずプロは、65万人以上が利用するセミナー募集サイトです。
参加費をとらないセミナーであれば、無料で掲載することができます。
有料セミナーを開催する場合はチケット販売手数料がかかりますが、4.8%+99円と業界最安水準です。
開催情報を入力するだけですぐに参加者を募集できるため、煩雑な手続きをおこなう必要もありません。
SEOにも強く、法律セミナーを検索しているユーザーの目に留まりやすい点も特徴といえるでしょう。
実際にこくちーずプロを利用して集客している法律事務所もあるため、積極的に利用を検討してみてください。
2.セミナーBiz
セミナーBizは法律分野を含め、幅広いジャンルのセミナー情報を扱うサイトです。
会員ランクによって、同時掲載できるセミナー数やセミナー参加費の上限などが設定されています。
参加費3,000円未満のセミナーを1件掲載する程度であれば、無料会員でも支障はないでしょう。
1ヵ月間は有料会員の機能も無料で使えるので、まずは会員登録してみることをおすすめします。
3.セミナーズ
セミナーズは、日本最大級のビジネスセミナー情報サイトです。
会員登録や情報掲載は無料で、有料セミナーへの申込みがあった場合のみ手数料が発生します。
ビジネス系のセミナーを多く取り扱っているため、経営者や個人事業主などを対象にしたセミナーを開催する際はぜひ利用してみてください。
セミナーズでは、セミナー開催のノウハウを学べる有料プログラムが用意されている点も特徴のひとつといえるでしょう。
動画教材を視聴できたり、勉強会に参加できたりするので、セミナーの開催経験がない方には特におすすめです。
弁護士・法律事務所のセミナーを開催するにあたっての注意点
弁護士・法律事務所のセミナーを開催する際は、以下のようなイレギュラーケースが発生する可能性があるので十分注意しておきましょう。
- 飛び入り参加の希望がある
- 申込者の代理人が現れる
- 事前に配布した参加証を紛失している
- インターネット接続が乱れる
- 参加者が途中退席する
- 参加者がセミナーの進行を妨害してくる
想定されるトラブルに関しては、あらかじめ対応マニュアルを作成し、スタッフで共有しておくことが重要です。
また、リハーサルの機会などを利用して、緊急時の対応をシミュレーションしておきましょう。
さいごに|法律事務所の集客をアップさせるためにセミナーを活用しよう
法律事務所の集客をアップさせるためには、セミナーを活用することも有効です。
セミナーを通じて参加者の興味・関心を高め、信頼関係を築くことができれば、仕事の依頼を獲得できるチャンスがあります。
セミナーを成功させるためのポイントは、質の高い企画を立案し、効率よく開催告知をおこなうことです。
ターゲット設定や取り上げるテーマの選定を誤ったり、告知が不十分だったりすると思うような集客効果は期待できません。
そのため経験者のアドバイスをもらいながら丁寧に準備を進め、SNSやセミナー募集サイトをうまく利用して参加者を広く集めることを心掛けましょう。

